抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】神経栄養性チロシンキナーゼ受容体B(TrKB)が悪性化hFOB1.19細胞のin vitro浸潤性に及ぼす効果および骨肉腫の浸潤と転移におけるTrKBの機能について検討する。【方法】悪性化hFOB1.19細胞およびSaOS22骨肉腫細胞におけるTrKB発現をRT-PCR法と免疫蛍光法で検出した。悪性化hFOB1.19細胞の機能をさらに検討した。処置群では,悪性化hFOB1.19細胞を特異的チロシンキナーゼ阻害剤(K252a)で24時間処置した。対照群では,悪性化hFOB1.19細胞にDMSOを添加した。倒立位相差顕微鏡により,細胞の形態を観察した。トランスウェル法により,細胞浸潤性を調べた。アクチン免疫蛍光法により,細胞の微小繊維を検出した。【結果】悪性化hFOB1.19細胞中のTrKB発現はSaOS22骨肉腫細胞より明らかに多かった(P<0.05)。処置群の細胞は対照群に比し,円形で,凝集しており,融合したものもあった。処置群の細胞浸潤性は対照群より明らかに低かった(P<0.01)。処置群の細胞の微小繊維は対照群に比し,短く,配列が乱れていた。【結論】悪性化しhFOB1.19細胞におけるTrKB発現昂進は悪性化細胞のin vitro浸潤性を高めると考えられる。TrKBの阻害は悪性化hFOB1.19細胞の微小繊維構造を変えることによって,in vitro浸潤性を低減する。TrKBは骨肉腫の浸潤と転移に深くかかわっている。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST