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J-GLOBAL ID：201102264639378893   整理番号：11A0138984

「安全な」リチウム電池用負極および周辺マテリアル リチウム電池負極の劣化解析

著者 (1件)： 藤田学 (東レリサーチセ)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 10  号： 8  ページ： 44-46  発行年： 2010年11月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リチウムイオン電池(LIB)の電解液/電極界面には電気化学反応によって固体電解質皮膜(SEI)が形成されると考えられる。SEIの存在により電解液の還元が抑制され電池として機能する。SEIは電池の劣化を敏感に反映するために,LIBの劣化評価としてSEIの評価を行うケースが多い。LIB負極における未使用品と劣化した不良品の分析事例を紹介した。不良品(長期間使用により正常な充放電ができなくなったセル)で認められた析出物を,容量低下の原因の一つと考えて分析した。析出物表面については,SEMで形態観察を行い,飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS),XPS,FTIRにより元素組成,化学状態,化学構造を調べた。またリチウム7MASNMRにより負極活物質に含まれるリチウムの状態分析を行った。負極の分析結果から,セルの長期使用に伴い,電解液の分解,過充電による金属リチウムの生成など,充放電に寄与しない不可逆な化合物が増加したと考えられた。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  *電気化学反応 ,  界面 ,  *電極材料 ,  *劣化 ,  電解液 ,  析出物 ,  走査電子顕微鏡 ,  二次イオン質量分析 ,  飛行時間法 ,  X線光電子分光法 ,  FTIR分光法 ,  分子構造 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  MASNMR ,  リチウム ,  リチウム化合物
準シソーラス用語： SEI ,  SEM【顕微鏡】 ,  TOF-SIMS ,  XPS ,  リチウム7NMR ,  固体電解質皮膜 ,  電極活物質 ,  *負極材料

分類 (2件)： 二次電池  (YB04030K) ,  電気化学反応  (CB07050F)

引用文献 (3件)：

• K. Xu, Chem. Rev.104, 4303(2004)
• 王 献明, 内藤 均, 山田知佐, 瀬上 剛, 岐部公一, 林 栄治, 廣中俊也, 第46回電池討論会講演要旨集, 528-529(2005)
• K. Tatsumi, N. Iwashita, H. Sakaebe, H. Shinoyama, S. Higuchi, A. Mabuchi, H. Fujimoto, J. Electrochem. Soc., 142, 716(1995)

タイトルに関連する用語 (5件)： リチウム電池 ,  負極 ,  周辺 ,  マテ ,  解析