抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2010年にはGDPで米国に次ぐ世界第二の経済大国へと躍進した中国における鋼管生産技術の発展とエネルギー戦略について解説した。中国でもエネルギーの安定供給と石炭から石油,天然ガスへの転換には更なる鋼管の供給拡大が不可欠との認識が高まり,鉄鋼生産能力の拡大に伴い鋼管の生産量も急拡大している。ここでは,各種公開試料に基づき,中国の鋼管生産とエネルギー関連の鋼管技術について検証した。日本からの輸入に依存していた鋼管も近年では急速に国産化が推進されている。中国の2008年の鉄鋼生産量5.0億t,鋼管の生産比率は8.8%で鋼管生産量としては日本の5倍以上であり,特にシームレス鋼管は日本の1.8%に対して4.0%と2倍以上となっている。最近の中国のエネルギー消費と鋼管消費量との関係,及び鋼管輸出能力を示した。鋼管生産技術としては,世界最新の製造設備が導入されており,一部の高級品種を除いて,全ての油井管,ボイラーチューブは国産化が完了している。今後数年以内での高級品種の国産技術を確立が予想される。主要ミル(シームレス,SAW鋼管,ERW鋼管)の製造能力と新設備,大径ラインパイプの国産化の動向を述べた。