抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高温高圧水を用いる有機反応への展開のカギは,高温高圧水をいかに制御することができるかの点に尽きる。そこで,先述の高温高圧を取り扱う上での問題点を整理すると,1)装置,2)操作方法,3)物理状態,4)エネルギー,5)反応または反応種の5つの要素に分解できる。すなわち,それらの点を一つ一つ解決することで,水の制御が可能となり,高温高圧水を含めた水の利用範囲が大きく広がると考えられる。高温高圧の水をマイクロリアクターによって精密に制御することで,従来では困難だった様々な有機反応が,水を媒体などとして使えるようになったばかりでなく,著しく速い反応と高い収率・選択率を達成できるようになった。この技術は従来のフラスコの化学では到底達成できなかったことで,即ち,高温高圧機器に関する技術(ハード)と各種有機反応(ソフド)の融合により初めて実現できた技術であると考えている。本稿では,高温高圧マイクロリアクターによる時空間制御,高温高圧マイクロミキサーによる有機反応への適応などについて解説した。