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J-GLOBAL ID：201102267410821741   整理番号：11A1135441

ポリマーブレンドの結晶化挙動

Crystallization Behavior of Polymer Blends

著者 (2件)： 斎藤拓 (東京農工大学工学部有機材料化学科) ,  豊田昭徳 (東京農工大学工学部有機材料化学科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 68  号： 6  ページ： 353-369 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 結晶性高分子に非晶性成分をブレンドすることで,その結晶成長速度や高次構造を制御できる。一相系ブレンドでは結晶成長面から非晶性成分が排除されることで結晶は時間に対して非線形に成長する。非晶性成分の排除の度合いを制御することで,球晶からラメラ晶に至る広い次元での高次構造の制御が可能になる。その具体例を高分子/高分子系,高分子/低分子系,高分子/二酸化炭素系において紹介する。最近では,シクロデキストリン-ポリオレフィン包接化合物をポリオレフィンにブレンドすることで結晶核生成頻度が著しく増加する現象も見いだされている。融点以下に相図を有する場合には,結晶化と相分離の競争的な発展を利用することで,特異な結晶化挙動や高次構造が発現する。たとえば,ポリカーボネート/ポリエチレンオキサイドブレンドではスピノーダル分解に伴うup-hill拡散によりポリカーボネートの結晶化が短時間で誘発されて,数珠状の結晶が得られる。(著者抄録)

シソーラス用語： *結晶化 ,  結晶性高分子 ,  非晶質 ,  *ポリマブレンド ,  *高次構造 ,  成長速度 ,  *結晶成長 ,  包接化合物 ,  シクロデキストリン ,  ポリオレフィン ,  *相分離 ,  ポリカーボネート ,  ポリエチレンオキシド ,  レビュー ,  状態図 ,  非線形性
準シソーラス用語： 相図

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (109件)：

• 1) 奥居徳昌, “高分子の結晶(高分子サイエンス One Point)”, 共立出版 (1993).
• 2) J.-U. Sommer and G. Reiter, “Polymer Crystallization —Observation, Concepts and Interpretations”, Springer (2003).
• 3) G. Reiter and G. R. Strobl, “Progress in Understanding of Polymer Crystallization”, Springer (2007).
• 4) G. Guerra and G. Titomanlio, “Flow-Induced Crystallization of Polymers”, Wiley-VHC (2002).
• 5) D. R. Paul and C. B. Bucknall, “Polymer Blends: Formulation and Performance”, Wiley-Interscience (2000).

タイトルに関連する用語 (2件)： ポリマーブレンド ,  結晶化挙動