抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人工構造物でありながら知性を備えたような特性を示すインテリジェント・マテリアルの創製が近年さかんに試みられている。自己修復性高分子もその一つであり,いったん切断した箇所を自然に治癒する材料がいくつか提案されている。ここではそのような材料の一つである「ゾル-ゲル転移の臨界点をわずかに超えた緩いゲル」が示す自己修復挙動について説明する。臨界点をわずかに超えたゲルにはゴム弾性に寄与するネットワーク鎖に加え,片末端自由な部分鎖であるダングリングが数多く存在する。このダングリング鎖のからみ合い相互作用により液体のような自己治癒性を示す。一方,永久網目構造が存在するために流動することはない。すなわち,このような剤利用は,微視的には液体のような性質を示しつつも巨視的には固体としてふるまい,自己修復材料としての応用が可能になる。(著者抄録)