抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2005年に中国政府はCHINAGAP認証の国家基準を発表し,2006年にCHINAGAP認証規則を公表した。2010年までに発行された有効な認証証書は410になる。CHINAGAP認証企業は沿海経済先進地域に多い。認証証書の枚数を品目別で見ると,野菜が最大の156,次いで果物の83になる。CHINAGAPは,日本と韓国のGAPと比べて,国家主導の制度であるが,GLOBALGAPを下敷きに事実上国際標準化されている。現在,中国国内に5つの認証機関がGLOBALGAPに認められ,GLOBALGAPとCHINAGAP認証の同時認証が行える。CHINAGAPの認証は,国民の食品安全意識が高まった結果のようにも見えるが,統計的に分析すると,現段階ではやはり輸出促進が主な目的である。CHINAGAPとJGAPの相違点は,CHINAGAPがGLOBALGAPに酷似しているので,そのままJGAPとCHINAGAPの相違点になる。GLOBALGAPには,作業者の安全と福祉に関する項目,栽培に関する項目,収穫後の取扱に関する項目等があるが,この中にはJGAPに無いものが幾つかある。一方,JGAPにあってGLOBALGAPに無い項目には,農薬の飛散,エネルギーの節約,塩類集積の防止,作物中の硝酸態窒素過剰を防止する項目などである。