抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは,制振機能の向上を目的に鉄系において発泡材料化することを発想し,その起泡に炭材を用い酸化鉄を還元することでCOあるいはCO
2を発生させることを試みた。しかしながら,所期の起泡が得られるもののその形態制御が容易でないことを明らかにした。本研究においては,その制御のために添加剤を利用することを試みた。実験においては,電解鉄粉,無定形黒鉛粉末および酸化鉄(Fe
2O
3)をベースとし,これに添加剤として,Al
2O
3,SiO
2,SiC,Cr
2O
3およびWO
3を選定した。これらを混合して前駆体を調製し,高周波誘導加熱装置によって発泡温度1563Kまで1分で昇温した。得たサンプルについて組織観察を行ない,気孔率および気泡形態解析を実施した。これらの実験から,炭材を起泡剤とした鉄系発泡材料の製造において,添加剤の利用で発生する気泡の制御が行なえることを明らかにし,特に,Al
2O
3およびSiO
2を用いることで良好な気泡形態を得ることができることを見出した。