抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
クロムーホウ素系化合物は耐熱性,対薬品性,対摩耗性に優れ,金属的な電気伝導性を有する。これまでクロムーホウ素系化合物の合成には,金属クロムとホウ素の直接合成が用いられていたが,単一相を低温度で得るためには困難な場合が多い。本研究では,金属として銅,鉛,スズを用いた金属融液法により結晶育成を行い組成分析と結晶構造の検討を行った。その結果,それぞれの金属融液からCrB,CrB
2の比較的大きな結晶が単一相として得られた。CrBの結晶構造では,ホウ素原子は単独のジグザグB-B鎖として存在するが,ジグザグB-B鎖の個々のホウ素原子はCr原子と6角網目構造を形成して(111)面に平行に広がっている。またCrB
2の結晶構造ではホウ素原子の6角網目構造がc面に平行でc軸長の間隔で層状に重なっているが,それを形成するすべての2B
66角柱の中心にCr原子が入っている構造であることがわかった。