抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,人体近傍電界通信技術を使った機器が販売されるようになった。しかし,この技術は人体を電界に曝露することによる健康への影響などが懸念されている。本研究の目的は,人体近傍電界通信機器からの電界によって人体内植え込み医療機器(心臓ペースメーカーを想定する)にどの程度の電圧が雑音として誘導するか,定量的な評価を行うことである。結果として,送信機電極と心臓ペースメーカーの位置関係による誘導電圧への影響は,準静的な性質から推定される静電的な結合によって誘導される電位の変動で説明できることが示され,誘導電圧とファントムの電気定数の関係は,誘導電圧が複素比誘電率の絶対値にほぼ反比例することが示された。また,ファントムが小さいほど大きくなる傾向があることが示された。今回検討した条件においては,人体近傍電界通信による心臓ペースメーカーへの誘導電圧は心臓ペースメーカーのイミュニティ規格と比較して十分に小さいと考えられた。(著者抄録)