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J-GLOBAL ID：201102273696122870   整理番号：11A1101453

飛行時間分光計でのイオン拡大N体シミュレーション

N-Body Simulations of Expanding Ions in a Time-of-Flight Spectrometer

著者 (2件)： MIZUGAI Yoshihiro (Dep. of Engineering and Applied Sciences, Sophia Univ.) ,  MAEDA Haruka (Dep. of Physics and Mathematics, Aoyama Gakuin Univ.)
資料名： Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan  (Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan)
巻： 59  号： 3  ページ： 63-67 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0046A  ISSN： 1340-8097  CODEN： JMSJEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 種々の条件において拡散分子動力学を用いて2つの種から成るイオン集団のCoulomb拡大をシミュレートした。N体シミュレーションにおける最近の進歩によって原子,分子,イオン及びその他の粒子の動的挙動シミュレーションが容易になっているが,本研究ではこのN体シミュレーションを用いることによって飛行時間型質量分析計におけるAr⁺及びXe⁺イオン混合物のCoulomb拡大を調べた。本研究は二成分イオン集団での空間電荷効果をシミュレートすることを目的としたもので,生成したAr⁺及びXe⁺イオンのCoulomb斥力作用による拡大,抽出電圧による加速及び検出器への飛行をシミュレートすることができ,Ar⁺イオンがXe⁺ボールまわりにシェル構造を形成することが分かった。ここに得られた結果は多重成分イオンが生成される高電場レーザイオン化実験の力学挙動の理解に有用であり,Coulomb斥力が優勢な場合の飛行時間管内でのイオン-イオン間相互作用の説明にも有用と考察された。

シソーラス用語： *質量分析計 ,  *計算機シミュレーション ,  *カチオン ,  *拡大 ,  *イオン間相互作用 ,  アルゴン ,  キセノン ,  飛行時間法 ,  分子拡散 ,  分子動力学 ,  斥力 ,  光イオン化 ,  レーザ照射 ,  モデリング ,  応力分布 ,  質量スペクトル ,  混合物 ,  *N体シミュレーション ,  イオン分布 ,  初期速度 ,  *計算機利用 ,  *利用

分類 (4件)： 質量分析計  (BD02060M) ,  計算機シミュレーション  (JE11000H) ,  無機化合物一般及び元素  (CD01010D) ,  分子間相互作用  (BH07020P)

引用文献 (10件)：

• 1) W. C. Wiley and I. H. McLaren, Rev. Sci. Instr., 26, 1150 (1955).
• 2) B. A. Mamyrin, Int. J. Mass Spectrom., 206, 251 (2001) and references therein.
• 3) T. D. G. Walsh, M. V. Ammosov, F. A. Ilkov, and S. L. Chin, J. Phys. B: At. Mol. and Opt. Phys., 27, 1115 (1994).
• 4) C. Cornaggia, J. Lavancier, D. Normand, J. Morellec, and H. X. Liu, Phys. Rev. A, 42, 5464 (1990).
• 5) J. Lavancier, D. Normand, C. Cornaggia, J. Morellec, and H. X. Liu, Phys. Rev. A, A43, 1461 (1991).

タイトルに関連する用語 (5件)： 飛行時間 ,  分光計 ,  イオン ,  拡大 ,  N体シミュレーション