抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,災害時のボランティア活動に焦点をあてて現時点での思いを報告した。まず,初期は「ボランティアに行くな」というメッセージが発信されたが,その理由は,1)初期は救命救援期で,ボランティアが貢献できることは少ないこと,2)インフラが整っていない状況では,大量の外部人員の流入は現地に混乱と迷惑をもたらすこと,3)災害ボランティアセンターが受け入れを行っていないことを報告した。また,政府の「ボランティア連携支援室」の設置は注視すべきであることも報告した。次に,1)被災地から日常生活への眼差しへに関し,岩手県山田町でのボランティアの例,2)痛みに寄り添うことに関し,造花のブーケの例を報告した。最後に,1)市民を豊かにする契機に関し,震災で得た「気づき」を社会の力に変えていくこと,2)非常事態から発露した市民性を日常の生活につなげ,定着させること,3)市民社会の力量が問われていることを提言した。