抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アルミニウム合金の析出速度論は通常,Johnson-Mehl(J-M)方程式を用いて調べられている。しかし,この方程式は,初期あるいは終期の実験データを適合させることができない。さらに,この式を同時に起こる幾つかの複雑な反応に当てはめることが難しい。Yamamotoは,J-M方程式を改良することによって新しい反応速度式を提案した。そして,この新しい反応方程式をAl-6massZn-0.75massMg合金の析出速度論に適用した。Al-Zn-Mg合金は,二段階時効で正の効果。すなわち自然時効時間が長いほど,人工時効の強度が高くなることが良く知られている。室温で保持120minあるいは10220min後,160°Cで電気抵抗を測定した。これらの実験に適用した新しい反応速度方程式は人工時効中に二段析出反応が起こることを示した。これらの反応の速度方程式は次のように示せる。パラメータτは析出物の時間変化に関係する時間定数で,nは析出物の形態に関係する指数である。得られたτとnの値はTEM組織と硬さの変化と一致した。(翻訳著者抄録)