抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:何種類の重要な医学吸虫グルタチオンペルオキシダーゼ(glutathione peroxidase, GPx)遺伝子とそれがコードしたタンパク質の生物学的情報を分析し、生物系の発育過程における吸虫 GPxの進化地位を検討する。方法:インターネットデータベースから各種のターゲット配列を獲得し、NCBI Blast、Clustal X、GeneDoc、PHYLIPとSECI Searchなどのツールおよび比較ゲノム学的方法を用い、情報学的分析を行った。結果:6種の異なる吸虫からGPx遺伝子12個を獲得し、分析した。分析結果より、これらの遺伝子がリン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ(PHGPx)ファミリーに属し、各メンバーの間に高い配列相同性(35%~87%)を有することを提示した。ウエステルマン肺吸虫-PHGPx遺伝子を除いて、他の遺伝子の翻訳領域に“TGA”コドンがあって、セレノシステインをコードし、更に3’-末端の非コード区域にセレノシステイン挿入配列(SECIS)を有した。エクソン5個とイントロン4個からなった肝吸虫-GPxゲノムを除いて、他のゲノムがエクソン6個とイントロン5個からなった。吸虫 GPx遺伝子の“イントロン-エクソン”構造は脊椎動物のGPx遺伝子に近似し、高い保存性を持っている。結論:医学吸虫と脊椎動物宿主のPHGPx遺伝子が共同の祖先から由来するかもしれない。寄生虫と宿主の間に存在する適合性と共同進化の特徴を提示した。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST