抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カマイルカLagenorhynchus obliquidensは津軽海峡において最も多く観察される鯨類である。2004年~2010年に津軽海峡で行われた目視調査より得られた発見記録にもとづき,ライントランセクト法によって津軽海峡への本種の来遊個体数の規模を推定した。来遊個体数の推定は,カマイルカの来遊期間である3月~7月と,来遊盛期である5月の2種類の期間について行った。データ数を確保するため,2004年~2010年のデータをプールして,平均来遊個体数を推定した。その結果,3月~7月には,有効探索幅111.75m,平均4,482個体(CV=0.192),5月には有効探索幅109.45m,平均9,592個体(CV=0.251)となった。太平洋側と日本海側におけるカマイルカの個体数推定に関する既往の研究と比較したところ,津軽海峡に来遊するカマイルカはそれらの一部であり,大部分は別の経路を利用して回遊していることが示唆された。(著者抄録)