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J-GLOBAL ID：201102275173297016   整理番号：11A1752232

ミズクラゲAurelia aurita s.l.自己溶解液の赤潮防除法としての有効性

Usefulness of the autolysate from the jellyfish Aurelia aurita s.l. as a red tide prevention method

著者 (4件)： 内田直行 (日本大 生物資源科学) ,  半田慎也 (日本大 生物資源科学) ,  荒功一 (日本大 生物資源科学) ,  広海十朗 (日本大 生物資源科学)
資料名： 日本プランクトン学会報  (Bulletin of Plankton Society of Japan)
巻： 58  号： 2  ページ： 157-164  発行年： 2011年08月26日 
JST資料番号： Y0113A  ISSN： 0387-8961  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,ミズクラゲ(Aurelia aurita)から調製した自己溶解液の赤潮防除法としての有効性を確認する目的で,他生物に対する影響と赤潮藻類除去効果を調べた。消化器官内容物を除去したミズクラゲを殺菌後,20°C,約24時間放置して自己溶解させたものと,これをさらにpH10に調整した上澄液の2種類の自己溶解液を調製した。これら自己溶解液の珪藻類11種に対する殺藻活性を調べた。また,二枚貝類(アサリ,アコヤガイ)に感染したHeterocapsa circularisquamaの除去効果も調べた。その結果,2種類のクラゲ自己溶解液とも,珪藻類11種のうち7種に増殖抑制または弱い殺藻活性が認められるのみで,有害・有毒藻類に比較的選択的に作用するものと考えられた。また,ミズクラゲ自己溶解液により,二枚貝類に全く影響を与えずに,感染したH.circularisquamaをほぼ完全に除去できることが判明した。

シソーラス用語： *ハチクラゲ類 ,  *赤潮 ,  *自己分解 ,  殺藻類剤 ,  二枚貝類 ,  植物性鞭毛虫類 ,  Heterocapsa circularisquama ,  *ミズクラゲ ,  *腔腸動物 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *Aurelia aurita ,  *殺藻剤 ,  自己溶解

分類 (3件)： プランクトン  (FH02050R) ,  魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  増養殖の技術  (FH04020Y)

引用文献 (24件)：

• FUKUDA, Y. Potential dietary effects on the fatty acid composition of the common jellyfish Aurelia aurita. Marine Biology. 2001, 138, 1029-1035
• GUILLARD, R. R. L. Studies of marine planktonic diatoms. 1. Cyclotella nana Husted, and Detonula confervacea (Cleve) Gran. Can. J. Microbiol. 1962, 8, 229-239
• 半田慎也. ミズクラゲ自己溶解液の新型赤潮鞭毛藻 Heterocapsa circularisquama に対する殺藻効果. 日水誌. 1998, 64, 123-124
• HASLE, G. R. Marine diatoms. In Identifying Marine Phytoplankton. 1997, 5-385
• HIROMI, J. Lethal effect of autolysate of a jellyfish Aurelia aurita on red-tide flagellate. Fish. Sci. 1997, 63, 478-479

タイトルに関連する用語 (5件)： ミズクラゲ ,  自己溶解 ,  赤潮 ,  防除法 ,  有効性