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J-GLOBAL ID：201102275306571744   整理番号：11A1562476

地球科学における流体現象 1~地球内部編~マントル対流-地球深部で「流れる」「固体」-

著者 (1件)： 亀山真典 (愛媛大 地球深部ダイナミクス研究セ)
資料名： ながれ  (日本流体力学会誌)
巻： 30  号： 4  ページ： 305-310  発行年： 2011年08月25日 
JST資料番号： Y0082A  ISSN： 0286-3154  CODEN： NRRGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 流体としてのマントル流の特異性に焦点をあて,マントル対流の数理モデル,および「堅いふた」と「大規模水平構造」という2種類のマントル対流様式に関する研究を紹介した。大きな粘性率とPr数を持ち,しかも粘性率の値が大きく変化する流体が極めてゆっくりとした速度で流動するマントル対流の特異性を,外殻の対流と比較しながら概説した。マントル対流の数理モデルで用いられる近似,および大規模数値シミュレーションにおける技術的な困難とその解決策について述べた。最後に,マントル物質がもつ粘性率の温度依存性により発現する「堅いふた」と「大規模水平構造」という2つの対流様式が,ある条件下では同時に発現する可能性があることを指摘した。

シソーラス用語： *マントル対流 ,  モデル ,  近似法 ,  *数学モデル ,  粘度 ,  温度依存性 ,  Prandtl数 ,  内部構造 ,  シミュレーション ,  性質
準シソーラス用語： Boussinesq近似 ,  数値シミュレーション ,  *数理モデル ,  地球内部構造 ,  特異性 ,  粘性率

分類 (1件)： 地球の内部構造・組成  (DC03080O)

引用文献 (20件)：

• ARGUS, D. F. No-net-rotation model of current plate velocities incorporating plate motion model NUVEL-1. Geophys. Res. Lett. 1991, 18, 2039-2042
• OBAYASHI, M. High temperature anomalies oceanward of subducting slabs at the 410-km discontinuity. Earth Planet. Sci. Lett. 2006, 243, 149-158
• KAWAI, K. Temperature profile in the lowermost mantle from seismological and mineral physics joint modeling. Proc. Natl. Acad. Sci. 2009, 106, 22119-22123
• 本多了. マントルダイナミクスII-力学-. 地球内部ダイナミクス. 1997, 73-121
• KONO, M. Recent geodynamo simulations and observations of the geomagnetic field. Rev. Geophys. 2002, 40, 1013

タイトルに関連する用語 (7件)： 地球 ,  科学 ,  流体現象 ,  地球内部 ,  マントル対流 ,  深部 ,  固体