文献

J-GLOBAL ID：201102275393146221   整理番号：11A1189223

すきま内模擬溶液中における二相ステンレス鋼のα,γ各相の溶解挙動と優先溶解機構

Dissolution Behavior of α and γ Phases and Preferential Dissolution Mechanism of a Duplex Stainless Steel in a Simulated Crevice Solution

著者 (4件)： 青木聡 (早稲田大) ,  八鍬浩 (荏原製作所) ,  宮坂松甫 (荏原製作所) ,  酒井潤一 (早稲田大 理工学術院)
資料名： 材料と環境  (Corrosion Engineering of Japan)
巻： 60  号： 7  ページ： 328-332  発行年： 2011年07月15日 
JST資料番号： F0006A  ISSN： 0917-0480  CODEN： ZAKAEP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は二相ステンレス鋼のフェライト相(α相),オーステナイト相(γ相)の各相が示す溶解挙動を明らかにすること,および二相ステンレス鋼の腐食電位における優先溶解機構を各相の溶解挙動を通して明らかにすることを目的とした。片方の相を選択溶解させ,その部分を樹脂被覆することによりα,γ相のそれぞれの単相から成る試料(α相試料,γ相試料)を作製した。α相はγ相に比べ,より卑な腐食電位を示し,また,より卑な電位で不働態化した。各相試料の分極曲線を足し合わせると,二相ステンレス鋼の分極曲線とよく一致した。二相ステンレス鋼は腐食電位においてα相が優先的に溶解していた。これらの結果から,二相ステンレス鋼の腐食電位における優先溶解機構モデルを各相の内部分極曲線を用いて提案した。(著者抄録)

シソーラス用語： *二相ステンレス鋼 ,  間隙 ,  溶解 ,  *α相 ,  *γ相 ,  オーステナイト ,  フェライト組織 ,  腐食電位 ,  不動態化 ,  曲線
準シソーラス用語： 分極曲線 ,  優先溶解

分類 (1件)： 腐食  (WB03030B)

引用文献 (25件)：

• 1) S. Valen, P. O. Gartland, U. Steinsmo, Corrosion ’93, No.496, NACE (1993).
• 2) M. Sato and S. Umesaki, Proc. 51st Jpn. Conf. Materials and Environments, p.139, JSCE (2004).
• 3) H. Yakuwa, K. Sugiyama, M. Miyasaka, A. U. Malik, I. N. Andijani, M. Al-Hajri, K. Mitsuhashi and K. Matsui, Proc. of the Middle East Mechanical Engineering Conference, No.134 (2007).
• 4) T. Suzuki, Boshoku-Gijutsu (presently Zairyo-to-Kankyo), 25, 761 (1976).
• 5) K. Nagata, K. Ichihashi, K. Osozawa and Y. Hukase, Tetsu-to-Hagane, 62, S629 (1976).

タイトルに関連する用語 (6件)： すきま ,  溶液 ,  二相ステンレス鋼 ,  溶解 ,  挙動 ,  優先