抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「マトリックス経営」と「”人”中心の経営」を基本としている三洋化成工業の研究開発の3つの基本方針は,1)ニーシーズ指向,2)新改良品比率40%の維持,3)フラットな組織での自主的チャレンジの促進,であるが,風土の活性化と組織作りに関連している1)と3)の取り組みを紹介する。1)ニーシーズ指向とは,ニーズをシーズに連鎖反応を起こさせ,独創的で高性能な製品を市場に送るものであるが,バブル崩壊後の低迷の結果,2)新改良品比率40%が維持できなくなった。そこでニーシーズ指向に立ち返って,研究開発者同士の自発的な交流により部署間の風通しを良くしたり,自主的な開発への注力や社外からの技術の積極導入を行ったりしている。3)フラットな組織としては,リサーチユニット制を導入し,そのリーダーをユニット長として役職に無関係な同等の権限を与えたが,マンネリ化してきたため,ユニットの兼任やプロジェクトリーダーの別途設定を行っている。自主的チャレンジの促進としては,提案した新しい研究テーマが認められればリサーチユニット長となれる,パーソナル研究チャレンジ制度を設けている。