抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年12月4および6日に発生した渤海における海洋の影響による暴風雪の時間的なまた空間的な分布および三次元の熱的構造について,煙台天気図のDoppler気象レーダデータおよびRAMS4.4によるシミュレーションデータを用いて分析した。まず第一に,渤海の暴風雪は山東半島,Laizhou湾渤海の中東部およびHuanghai海の西部に広く発生しており,従来とは異なる発生状況であった。渤海を寒気が通過すると,暖かい海面が乱流交換により高層寒気層の底部に潜熱を送り込む。その結果,不安定な対流が低対流圏に発生する。3番目に,強い寒気が渤海海面および山東半島の垂直な熱的構造の影響し,さまざまな段階で降雪に著しい差をもたらす。海の温度は海面の温度と比例している。最初は寒気は弱く,垂直方向の差は小さく,海の温かく湿った層は薄く,エネルギーも小さい。このことが,降雪が弱い理由である。寒気がどんどん強くなってくると状況は反対になってくる。最後に,下部対流圏の相当温位の水平方向の分布は大規模な降雪地帯の指標となるが,強烈な降雪は高い相当温位と関連すると考えられている。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST