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J-GLOBAL ID:201102276354907459   整理番号:11A0408805

高分解能三次元地域大気質シミュレーション枠組の開発及び日本の将来大気質予測への応用

Development of a framework for a high-resolution, three-dimensional regional air quality simulation and its application to predicting future air quality over Japan
著者 (8件):
資料名:
巻: 45  号:ページ: 1383-1393  発行年: 2011年03月 
JST資料番号: C0382D  ISSN: 1352-2310  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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日本についての多様な大気質研究に応用可能な三次元地域大気質シミュレーション枠組を開発した。この枠組は以下のシミュレーションモデルシステムから構成される:気象場をシミュレートするための気象研究・予報(WRF)モデル,汚染物質濃度をシミュレートするための地域多重規模大気質(CMAQ)モデルシステム,エミッション推定システム,及びエミッションデータベース。日本の自動車排気ガスは日本自動車燃料プログラム(Japan Auto-Oil Program, JATOP)の自動車排気ガス推定モデルを用いて推定した。日本における自動車以外の発生源からの人為起源エミッションは地形基準エミッション活動モデリングシステムG-BEAMS)を用いて推定した。また生物起源のエミッションは自然界気体及びエアロゾルエミッションモデル(MEGAN)によって推定した。アジアにおける地域エミッションインベントリー(REAS)を用いて日本以外のアジア各国のエミッションに用いた。本研究の枠組の最も卓越した特徴は多重規模大気質をシミュレートする能力である。この枠組によれば,最高分解能1km×1kmを用いて,高度に汚染されている都市域における汚染物質のエミッションと動的輸送のシミュレーションが可能になり,また汚染物質の長距離輸送もまた考慮に入れた。この枠組を用いて,東京大都市圏の大気質に及ぼす将来の人為起源エミッションの影響を解析した。東京大都市圏のNOX,NMVOC,及び一次PM2.5エミッションは2005年から2020年にかけてそれぞれ44.55,18.1%,及び41.7%減少すると推定された。シミュレーションから,東京大都市圏のNO2とPM2.5は上述の期間にそれぞれ約30~40%及び15~20%減少することが推定された。O3濃度はNOによる反応の減少によって冬に有意に増加するが,春と夏にはなんらの有意な変動はみられない。さらに,REASによって提供された3つのエミッションシナリオに基づいて予想される将来の長距離輸送の影響を解析した。その結果,シミュレーションから将来の長距離輸送は東京大都市圏のO3とPM2.5濃度に影響を及ぼすことが示された。しかしながら,その影響は日本における将来の人為起源エミッションの影響に比べると小さい。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
研究開発  ,  気圏環境汚染  ,  都市問題,都市防災  ,  対流圏・成層圏の地球化学 

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