抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
隣接豚が対象豚の周りを自由に動き回ることができる群飼型ケージ式や豚房式の肥育飼養形態を想定し,生体重が27kg,65kgおよび88kgである豚体のサーフェスモデル(体表面が多数の三角形パッチで覆われた3次元多面体グラフィックスモデル)を用い,豚体中心(豚体の全長,最大幅,最大高さそれぞれの中点)間距離が1mから4mの範囲において,隣接豚がその場で1回転しながら対象豚の周りを1周するときの隣接豚に対する対象豚の形態係数をコンピュータグラフィックス技法と数理解析的手法により数値計算で求めた。得られた結果は以下の通りである。(1)隣接豚がその場で1回転するときの隣接豚に対する対象豚の形態係数は,隣接豚が対象豚に鼻部を向けるとき,尻部を向けるとき,対象豚と平行に位置するときの順に大きくなる変化を示した。(2)隣接豚がその場で1回転したときの形態係数の平均値は,隣接豚が対象豚の正面に位置するときに最小,横に位置するときに最大,真後ろに位置するときに極小になる変化を示した。(3)隣接豚が対象豚の周囲を自由に動き回ることができる群飼型を想定し,隣接豚がその場で1回転したときの形態係数平均値を対象豚の左右空間,前方空間,後方空間それぞれにおいてさらに平均化した形態係数は隣接豚と対象豚が最接近したときでも約0.02であった。したがって,群飼型肥育豚舎において周囲物体から豚体に入射する放射熱量を算定する際に隣接豚の存在は無視できると判断できた。(著者抄録)