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J-GLOBAL ID：201102279962871547   整理番号：11A0128623

ナシ炭疽病における罹病落葉および越冬花芽の第一次伝染源の可能性

Investigation of the primary inoculum source for anthracnose caused by Glomerella cingulata on Japanese pear.

著者 (3件)： 金子洋平 (千葉県農林総合研究センター) ,  梅本清作 (千葉県農業大学校) ,  竹内妙子 (千葉県農林総合研究センター)
資料名： 日本植物病理学会報  (日本植物病理学会ニュース)
巻： 76  号： 4  ページ： 282-285 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0893A  ISSN： 0031-9473  CODEN： NSBGAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ナシ炭疽病の効率的防除のために第一次伝染源を探索した。まず被害落葉を土壌表面に敷きつめたところ,発病が多くなることを確認し,被害葉が伝染源の一つである可能性が示された。ただし,被害落葉上に子嚢核や子嚢胞子は確認できなかった。次いで花芽上での越冬を調べるため,剪定枝の花芽から菌の分離を試みたところ,多発生園での分離率は対照園に比べて高く,また湿室内に置いた花芽上に鮭肉色の分生子塊を確認した。その分生子の病原性も確認した。以上から,本病は被害落葉および花芽上で越冬している可能性が示唆された。

シソーラス用語： *ナシ ,  *炭疽病【植物】 ,  *花芽 ,  *感染経路 ,  病害防除 ,  *落葉落枝 ,  越冬 ,  分生子 ,  病原性 ,  タマカビ目 ,  植物病原菌 ,  発生生態
準シソーラス用語： Glomerella cingulata ,  *感染源 ,  *第一次伝染源

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

引用文献 (11件)：

• 有馬 博(1963).リンゴにおけるGlomerella cingulata の越冬場所.関東病虫研報 10: 23.
• 深谷雅子(2004).Colleotrichum acutatum によるナシ炭疽病の発生と防除薬剤の検索.日植病報 70: 184-189.
• 井手洋一・田代暢哉(2004).ナシ炭疽病の効率的な防除体系の確立を目的とした各種殺菌剤の耐雨性,残効性および病原菌接種後の散布による発病抑止性の評価.日植病報 70: 1-6.
• 稲田 稔・古田明子・山口純一郎(2007).子のう胞子によるイチゴ炭疽病(Glomerella cingulata)の空気伝染.日植病報 73: 187(講要).
• 金子洋平・鈴木 健・竹内妙子(2010).ナシ炭疽病の発生と防除対策.千葉農林総研研報 8: 7-16.

タイトルに関連する用語 (8件)： ナシ ,  炭疽病 ,  罹病 ,  落葉 ,  越冬 ,  花芽 ,  伝染源 ,  可能性