抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1666年再建の真宗高田派本山専修寺,御影堂(三重県)の改修で入手した和釘(瓦釘)の製法に関する金属組織学的調査を行った。供試した3本の瓦釘の全長は約200mmで重量は100g程度であった。釘の頭部,胴部,先端部の光学顕微鏡とSEM観察,EPMA,EDX調査結果を示した。以下の結果を得た。1)釘は巻頭釘の形で,多くの非金属介在物を含む高純度低炭素鋼で,再結晶のフェライト等軸晶で構成されていた。フェライト結晶粒は箇所に異なり,20~100μmであった。釘の一面にのみ深さ最大1mm程度の浸炭層が認められた。2)製法としては,あらかじめ平板状に鍛造した鋼板の片面に浸炭を施し,これを短冊状に切断した後に,鍛造で釘に成型したと推定される。