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J-GLOBAL ID：201102280213650923   整理番号：11A1179565

大気モデル-第5講 レセプターモデル-

著者 (1件)： 飯島明宏 (高崎経済大 地域政策)
資料名： 大気環境学会誌  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment)
巻： 46  号： 4  ページ： A53-A60  発行年： 2011年07月10日 
JST資料番号： S0850A  ISSN： 1341-4178  CODEN： TKGAFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： レセプタモデルは下流から上流に向かって解析するモデルであり,地点で観測された成分濃度に基づいて,その濃度に影響を及ぼした可能性のある各種発生源の寄与濃度を統計的に推定する。大気エアロゾル,ダイオキシン類,揮発性有機化合物等の発生解析に広く活用されている。大気観測研究において特に適用例の多い化学質量収支(CMB)モデル及び正値行列因子分解(PMF)モデルを取り上げてレセプタモデルの概要,数学的取扱い,解析上の留意点,計算結果の見方等について説明した。CMBモデルではあらかじめ発生源プロファイルを推定する必要があるが,PMFモデルではこの必要はない。ただし,因子数の決定に任意性があり,導出される因子の解釈に主観が介入する点に注意が必要である。より信頼性の高い解析結果を得るためには,単一のモデルに依存するのではなく,複数のモデルの解を相互に比較検証することが必要である。またソースモデルの解析結果と比較することも有益であろう。

シソーラス用語： *大気モデル ,  発生 ,  気象観測 ,  物質収支 ,  空気監視 ,  比較
準シソーラス用語： ソースモデル ,  *レセプタモデル ,  化学質量収支モデル ,  正値行列因子分解モデル ,  *大気モニタリング ,  大気観測 ,  発生源

分類 (3件)： 対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P) ,  気圏環境汚染  (SB03020M) ,  研究開発  (SA01040R)

引用文献 (42件)：

• ADACHI, K. Characterization of heavy metal particles embedded in tire dust. Environ. Int. 2004, 30, 1009-1017
• BEGUM, B. A. Identification of sources of fine and coarse particulate matter in Dhaka, Bangladesh. Aerosol Air Qual. Res. 2010, 10, 345-353
• COULTER, T. C. EPA-CMB8.2 Users Manual. 2004
• EFRON, B. An introduction to the bootstrap. 1993
• FRIEDLANDER, S. K. Chemical element balance and identification of air pollution sources. Environ. Sci. Technol. 1973, 7, 235-240

タイトルに関連する用語 (2件)： 大気モデル ,  レセプターモデル