抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報は日本における太陽エネルギー資源の利用の現状について概括した。大阪市の例では年間平均150kWh/m
2/dayの太陽エネルギーが注がれているが,太陽電池発電のみで年間エネルギー消費をまかなうことはできない。著者は西宮市の一部の研究対象箇所で都市域における太陽光・マイクロ風量ハイブリッド発電の実証試験を行い,また住民アンケート調査と理論的検討から多面的評価を行った。太陽光-風力ハイブリッド発電システムは450Wの風力タービンと128Wの太陽電池を組み合わせた。その結果,当該地域は昼間に風速が強く,太陽光発電ができない夜間に電力補完するという目的は達成できなかった。著者はまた太陽熱駆動吸収式冷暖房システムの開発研究を大阪ガスの建屋屋上で実証試験中である。これは集熱器で得た70~90°Cの温水を利用し,吸収ヒートポンプ(冷房能力352kW,暖房能力231kW)に導入し,都市ガス消費を最大26%,平均19%削減できた。