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J-GLOBAL ID：201102280727443331   整理番号：11A1619271

ジシランの逐次的なSi-H,Si-Si結合活性化を利用した白金-ケイ素クラスターの合成

Syntheses of Polyhedral Platinum-Silyl Clusters via the Stepwise Si-H and Si-Si Bond Activation

著者 (2件)： 有井秀和 (学習院大 理) ,  持田邦夫 (学習院大 理)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 69  号： 10  ページ： 1099-1108  発行年： 2011年10月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属-ケイ素クラスタについてまとめ,五置換ジシラン,1,1,1,2-四置換ジシランなど左右非対称なジシランを用いることにより合成に成功した多面体構造の白金-ケイ素錯体の構造および分光学的性質について紹介した。1,1,1-トリアルキルジシランから合成した錯体は一個のケイ素を中心に二つの二核白金ユニットがねじれたスピロ構造を形成し白金ユニット間はジホスフィン配位子で橋架けされていた。原子間距離は一般的な値だったが,白金-ケイ素-白金結合角は68.87(4)°で四面体構造の一般的角度の109.5°からかなり小さく,ケイ素は四面体構造から歪んでおり,四つの白金に橋架けしたケイ素の存在はジシランのケイ素-水素およびケイ素-ケイ素結合がすべて活性化されたことを示している。また,Pt₃Si₂を頂点とする三方両錐型クラスタ,Pt₄Si₂が頂点を占める八面体型クラスタについて構造や¹H-NMR,²⁹Si-NMRを解説した。

シソーラス用語： *ジシラン誘導体 ,  *白金錯体 ,  クラスタ ,  化学合成 ,  ホスフィン錯体 ,  陽子磁気共鳴 ,  ケイ素29NMR ,  結晶構造 ,  分子構造 ,  二核錯体 ,  橋架け錯体 ,  化学結合 ,  活性化
準シソーラス用語： ケイ素-ケイ素結合 ,  ケイ素-水素結合

分類 (3件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  分子の幾何学的構造一般  (BH05021S) ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  (BK09030X)

引用文献 (42件)：

• 1) A. Chalk, J. F. Harrod, J. Am. Chem. Soc., 87, 16 (1965)
• 2) (a) J. Y. Corey, J. Braddock-Wilking, Chem. Rev., 99, 175 (1999)
• (b) K. Osakada, M. Tanabe, Bull. Chem. Soc. Jpn., 78, 1887 (2005)
• (c) R. Waterman, P. G. Hayes, T. D. Tilley, Acc. Chem. Res., 40, 712 (2007)
• (d) G. Balázs, L. J. Gregoriades, M. Scheer, Organometallics, 26, 3058 (2007)

タイトルに関連する用語 (8件)： ジシラン ,  逐次 ,  Si ,  Si-Si結合 ,  活性化 ,  白金 ,  ケイ素 ,  クラスター