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J-GLOBAL ID:201102280737177230   整理番号:11A1378842

北海道の浅い潟湖における微細植物ベントスの再懸濁流入量の推定

Estimation of microphytobenthic resuspension fluxes in a shallow lagoon in Hokkaido, Japan
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 115-123 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: L3253B  ISSN: 1880-8247  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,北海道東部の亜寒帯の浅い潟湖(火散布沼)において野外サンプリングを実施した。水柱,堆積物,及びセジメントトラップを用いて採取した沈降粒子の化学組成を測定した。水柱と表層堆積物中のクロロフィルa(Chl-a)の現存量は,それぞれ0.4~9.3,及び35.9~184mg・m-2であった。安定同位体解析により,微細植物ベントスの沈降粒子への寄与率は63~74%の範囲であることが分かった。沈降粒子中のChl-aの平均含量は水柱の値より有意に低かった。これらの結果より,トラップ内に採取されたChl-aに対する水柱の植物プランクトンの寄与はほとんど無視できることが示唆された。本研究で得られたChl-aの流入量は微細植物ベントスの再懸濁流入であると推測された。Chl-aの日間流入量は,水柱のChl-aの全現存量の47.0~1270%と計算された。堆積物中のChl-aの現存量で割ったChl-aの流入量の平均百分率は6.5%であり,堆積物中に存在する微細植物ベントスの約7%が再懸濁され,全体の93%は散逸から免れたことが示唆された。再懸濁の現象は微細植物ベントスの集団にほとんど影響を与えなかったが,再懸濁された微細植物ベントスは水柱において全微細藻類の生物量に大きな影響を与えた。本研究は,浅い河口域における微細植物ベントスの再懸濁の流入量の初めての直接的な推定である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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プランクトン  ,  生態系 
引用文献 (33件):
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