抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生物多様性は人間の生活に密接に関係しており,日々の生活は生物多様性の恵みによって支えられている。生物多様性の低下は生態系に由来する人間の利益となる機能(生態系サービス)の低下を引き起こすことになるため,生き物の多様性に富む河川敷や森林の保全が課題となっている。現状では外来種の侵食や人工林の放置による生物多様性低下が各地で生じており,その対策として,迅速に植生を把握する手法の開発が望まれている。従来の踏査による植生調査は,多大なコストと工数が必要であり,またリモートセンシングによる調査においても,樹種の判別が困難であった。このような状況の中,近年,詳細なデータが取得可能なハイパースペクトルセンサが開発され,様々な分野で利用され始め,環境分野でも,緑地,森林などの大まかな分類が可能になってきた。しかし,常緑針葉樹のスギとヒノキについてはスペクトルが類似しているため,スペクトルデータからでは判別が困難であると考えられていた。本稿では,著者らが新たに開発したスペクトル解析技術を用いて両者の判別を可能にした結果を報告する。(著者抄録)