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J-GLOBAL ID：201102281273348300   整理番号：11A1157845

脳卒中の免疫学:機序から臨床での実用化まで

The immunology of stroke: from mechanisms to translation

著者 (2件)： IADECOLA Costantino (Weill Cornell Medical Coll., New York, USA) ,  ANRATHER Josef (Weill Cornell Medical Coll., New York, USA)
資料名： Nature Medicine  (Nature Medicine)
巻： 17  号： 7  ページ： 796-808  発行年： 2011年07月 
JST資料番号： W0636A  ISSN： 1078-8956  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 世界の死亡原因の第1位である心虚血に次いで,第2位を占める脳卒中は極めて深刻な疾患である。そして免疫と炎症は,脳卒中の病理生物学の重要な要因である。免疫系は虚血によって生じる脳損傷に関与し,損傷した脳は次に免疫抑制作用を引き起こし,これが脳卒中後の患者の生命を脅かす致死的感染症の発症を促進する。炎症性シグナル伝達は,動脈閉塞によって引き起こされる初期の損傷事象から虚血後の組織修復の基盤となる後期再生過程まで,虚血カスケードのすべての段階にかかわっている。最近の研究では,脳卒中が自然免疫と適応免疫の両方に関与することが明らかにされている。しかし,新たに曝露された脳抗原によって引き起こされる適応免疫は,損傷の急性期には影響を及ぼさない。にもかかわらず,適応免疫の調整は虚血脳に対して顕著な保護作用を及ぼすことから,脳卒中の新規治療法となる見込みがある。免疫の調整では有害な副作用が避けられないため,脳卒中の免疫学的性質を治療に十分に活かすには,免疫系と虚血脳との間の逆相関的な相互作用のさらなる解明が重要である。Copyright Nature Publishing Group 2011

シソーラス用語： *脳卒中 ,  自然科学 ,  機構 ,  利用 ,  死因 ,  *免疫 ,  脳損傷 ,  *免疫抑制作用 ,  細胞情報伝達 ,  動脈閉塞性疾患 ,  感染症 ,  *再生 ,  自然免疫 ,  *保護作用 ,  *薬理作用 ,  *免疫反応 ,  脳虚血 ,  ヒト
準シソーラス用語： 免疫学 ,  発症機序 ,  臨床応用 ,  *免疫系 ,  *組織再生 ,  適応免疫 ,  *脳保護作用 ,  *免疫調節

分類 (2件)： 神経系の疾患  (GN03000O) ,  免疫反応一般  (ED03010T)

タイトルに関連する用語 (4件)： 脳卒中 ,  免疫学 ,  臨床 ,  実用化