抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界のエネルギー情勢は多様な要因により20世紀末から大きく変化しており,エネルギー安全保障の問題があらためて注目される。そこで本論文では主要国のエネルギー安全保障政策に焦点を当て,その特徴を抽出し,有効性を分析し,今後の日本のおける政策立案の教訓とすることを図った。そのためエネルギー安全保障の概念を,(1)一次エネルギー自給率,(2)エネルギー輸入先分散度,(3)エネルギー供給源分散度,(4)輸送リスク管理度,(5)国内リスク管理度,(6)需要抑制度および(7)供給途絶リスク管理度,の7要素に分類した。それぞれに定量的な評価基準を設定した。また評価対象国として,米国,英国,ドイツ,フランス,中国,韓国および日本を選び,それぞれの国の特徴も評価し,また1970年代~2000年代の4年代を対象とした。日本は他国に比べ資源確保度は低いものの,リスク管理度が高く,国内総生産世界第2位という実績を達成し,エネルギー安全保障政策は一定の評価ができることを結論した。また今後の方向付けを考察した。