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J-GLOBAL ID:201102281836926420   整理番号:11A0608616

IRGMの同義多型によってmiR-196の結合部位が変化し,クローン病のIRGM依存的ゼノファジーの脱調節が引き起こされる

A synonymous variant in IRGM alters a binding site for miR-196 and causes deregulation of IRGM-dependent xenophagy in Crohn’s disease
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巻: 43  号:ページ: 242-245  発行年: 2011年03月 
JST資料番号: W0430A  ISSN: 1061-4036  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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複雑な炎症性疾患であるクローン病へのかかりやすさは,多くの遺伝子座のありふれた配列変化の影響を受ける。IRGMにおけるエキソン内のありふれた同義SNP(c.313C>T)は,欠失多型と強い連鎖不平衡がみられるが,IRGMタンパク質の配列やスプライス部位に変化を与えないことから,疾患の原因ではないとされている。本論文では,マイクロRNA(miRNA)ファミリーに属するmiR-196が,クローン病の人の腸上皮炎症部位に過剰発現しており,IRGM防御多型variant(c.313C)の発現を低下させるが,リスク関連対立遺伝子(c.313T)の発現を低下させないことを示す。その後,IRGM発現の厳密な調節がなくなると,クローン病に関連する付着侵襲性の大腸菌(Escherichia coli)の細胞内複製のオートファジーによる制御が障害される。これらの結果から,IRGMとクローン病の関連は,miRNAを基盤とするIRGM調節の変化から生じ,これがオートファジーの効率に影響を与え,その結果,同義多型が原因の配列変化となる可能性が考えられる。Copyright Nature Publishing Group 2011
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