抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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構成元素の違いによる特性の変化の系統的な描像を得るため,密度汎関数理論を用いた大規模第1原理計算により,561個の原子のナノ粒子の構造と磁性を調べた。調べた合金は,規則および不規則構造,立方8面体,正20面体および10面体の形態を有するA
26B
296組成からなるものである。ここで,AはMn,Fe,Coの一つおよびBはPtであるとともに,さらに,A=FeでB=Ni,Pd,Pt,Ir,Auである。Fe-Ir,Fe-Pd,Co-PtはFe-Ptと比べて,多重双晶構造を作りやすく,表面に重元素が偏析しやすい。後者の傾向はFe-Auにも当てはまるが,正20面体と結晶のエネルギーは非常に近かった。Mn-Ptのみは多重双晶構造の形成が実効的に抑制される。価電子濃度の減少と結びついて,Mn-PtおよびIr-Feは強い反強磁性秩序を好む。構造と磁性の傾向は,元素と格子サイトに依存した電子状態密度の特徴の変化と関係している。