抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1980年代後半以降,道央水田地帯では農家数減少が進み,農業構造変動が活発に進行してきている。そこで,石狩川上流域から下流域にかけ,上川中央,北空知,南空知の3地域を取り上げ,農業構造変化およびその地域性を明らかにした。小規模・上川中央では後継者不在高齢農家,兼業農家は厚いものの,少数の突出した大規模経営が展開し,両極分化が進行している。中規模・北空知では,1戸当たりの規模が拡大している状況にある。大規模・南空知では,最大の規模拡大化が進行しており,より大規模な20~30ha層が厚みを増している。また,南空知の大規模水田地帯では,三世代世帯農家が厚いものの,同時に,負債問題も生じていることから,助成金獲得のために転作に積極対応しており,作業を請け負う受託組織も展開している。3地域全体としては,農村集落は農地所有権の村外流出が抑制される方向にあることから純農家集団として存在していくと言えが,農家・農地の継承基盤が脆弱であることから,将来としても激しい離農発生,活発な農地流動化と集積の進行が見込まれ,より大規模な経営が展開していくと思われた。