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J-GLOBAL ID：201102282714588058   整理番号：11A1074285

秋田県長坂試験地における気象特性

Meteorological characteristics in Nagasaka Experimental Watershed, Akita, Japan

著者 (5件)： 野口正二 (森林総合研 東北支所) ,  金子智紀 (秋田県農林水技セ 森林技セ) ,  大原偉樹 (森林総合研 関西支所) ,  田村浩喜 (秋田県農林水技セ 森林技セ) ,  平井敬三 (森林総合研 東北支所)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 9  号： 4  ページ： 167-191  発行年： 2010年12月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 秋田県長坂試験地は,積雪地域の間伐が水流出に及ぼす影響を評価するために水文観測が実施されている。本研究では,本試験地の気象特性を明らかにし,試験地近傍のアメダス観測所での結果と比較により,欠測時等における補間の正当性を検討した。長坂試験地の2007年から2009年の3年間の年降水量は,1620.0~2175.0mm(平均値:1905.7mm)で,最大積雪深は1m以下であった。無積雪期(5月~10月)の降水イベントは,積雪期(1月~4月,11月~12月)の降水イベントより降水量が多く,最大強度が高く,継続時間が短い傾向があった。7月と8月に降水量が多く,明瞭な時間変化は無かった。2007年6月~2009年12月(31ケ月)までの観測結果,全天日射量は0.3~29.4MJ m^-2d^-1(平均値±SD,以下同様:10.3±7.9MJ m^-2d^-1)であった。日平均気温,日最高気温および日最低気温は,-7.2~29.4°C(10.3±9.0°C),-4.5~35.4°C(15.6±10.1°C)および-11.5~22.7°C(6.1±8.7°C)であった。鷹巣におけるアメダスのデータは,長坂試験地における気象観測の欠測の補間や過去の気象特性を推定するのに有益だと考えられた。最後に,日単位で整理した気象データを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *気象観測 ,  *水文観測 ,  *観測網 ,  内挿法 ,  年雨量 ,  積雪 ,  降水量 ,  強度 ,  イベント ,  継続時間 ,  全天日射 ,  平均気温 ,  *気象 ,  気象データ ,  秋田県
準シソーラス用語： *アメダス ,  *気象特性 ,  欠測 ,  降水イベント ,  最大強度 ,  最大積雪深 ,  積雪期 ,  全天日射量 ,  鷹巣 ,  長坂試験地 ,  日最高気温 ,  日最低気温 ,  日平均気温 ,  補間 ,  無積雪期

分類 (3件)： 水文学一般  (DC07010R) ,  気象学一般  (DC05010D) ,  林業一般  (FF01010M)

引用文献 (12件)：

• 藤枝基久(2006)ワークショップ「間伐が水土保全機能に及ぼす影響評価」,東北森林科学会誌,11,70-76.
• 平井敬三・小野賢二・金子智紀・山中高史・金子真司・高橋正通・野口享太郎(2009a)スギ緑葉の分解における窒素固定の役割 -間伐による林内環境変化の影響-, 日本生態学会大会講演要旨集56, 454
• 平井敬三・小野賢二・金子智紀・相澤州平・岡本 透・志知幸治・池田重人(2009b)環境変動や樹種混交がスギ林土壌のpHに及ぼす影響 -天然林での10年間の変化および人工林への広葉樹リター混入の影響-, 東北森林科学会大会講演要旨集14, 45
• 金子智紀・武田響一・野口正二・大原偉樹・藤枝基久(2010)積雪地帯の近接したスギ人工林3小流域における流出特性の比較,日本森林学会誌,92,208-216.
• 金子智紀・和田 覚・石川具視・野口正二(2009)秋田県長坂試験地における2008/2009冬季の樹冠通過降水量,東北森林科学会第14回大会講演要旨集,70.

タイトルに関連する用語 (3件)： 秋田 ,  試験 ,  気象