抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低炭素社会の実現へ向け,省エネルギーの意識が高まっている。その中で重要な役割を果たすのが,蓄電技術,エネルギー回生技術,電圧制御技術であり,その構成要素としての電力変換用電源デバイスである。発電所・蓄電池から電力消費機器への一方通行であった従来のエネルギーシステムは,今後,消費機器で発生する余剰エネルギーの回生も含めた双方向のシステムが主流となる。これに向けて,電源デバイスやチョークコイル,トランスコイルやリアクトルなどの電源用コイルにも,変圧/整流機能の複雑多様化や大容量電力への対応,省スペース/コンパクト化などの性能向上が求められている。本稿では,これら課題に対応するために開発された,電源コイル部品へ適用可能な軟磁性材料「高周波対応低ロス圧粉磁心材料」について紹介する。これは,高性能圧粉磁心材料の技術に基づくものであり,従来の圧粉磁心材料の材料特性を,スイッチング電源の対象周波数帯域である数100KHz帯に適用できるよう,高充填密度を維持したまま高周波特性を改善したものである。この開発材から成る電源コイルを評価したところ,大電力処理や省スペース/コンパクト化について,従来材を超える優れた可能性が認められた。