抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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欧州航空市場の自由化は,顧客に多大の便益をもたらした。しかし,管制システムが各国単位で細分化されているためにフライト遅延が増幅しているといった問題も指摘されている。そこで本稿では,まず欧州ATM(航空輸送管理)の課題を探った。特には航空輸送システムの容量制限の問題,ATC(航空輸送管制)に取り組む諸活動について述べた。次に2004年に単一欧州の空(SES:Single European Sky)パッケージとして法制化された4つの法律を説明した。さらに,このSES法採択後の展開について,従来の政府間アプローチから共同体により一元管理されるようになった点を評価しながらも,サービスの質やコスト効果の改善へのインセンティブが不十分であることなどの限界があることを述べた。最後に2009年に環境およびコスト効率性にも対応したSESIIが採択されたことを述べた上で,今後もATMの改善が求められるとした。