抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コロイドは,その特性サイズが1~1000nmの粗さサイズ範囲内に減少する微細な粒子である。圧力駆動膜系において,これらの微細な粒子は膜を汚し,水透過性の重大な損失およびしばしば劣化生成物水品質を引き起こす。過去30年間で逆浸透(RO)およびナノ濾過(NF)膜のコロイド汚れに関する多数の系統的な研究が存在し,コロイド汚れの理解が大きく進展してきた。この論文は,ROおよびNF膜の両方のコロイド汚れを制御するメカニズムおよび因子をレビューした。(堅い無機コロイドおよび有機高分子の両方を含んだ)主なコロイド汚染物質およびそれらの特性をまとめた。ROおよびNF膜上でのこの様なコロイド粒子のデポジションはケーク層を形成し,これが1)ケーク層液圧抵抗および/あるいは2)ケーク増強浸透圧により膜フラックスへ不都合に影響を及ぼすことができた。無機コロイド,天然有機物質,多糖類,および蛋白質に対する給水組成,膜特性および流体力学的条件の影響を詳細に議論した。一般に,これらの影響は,膜表面近くでの物質移動およびコロイド-膜(あるいはコロイド-コロイド)相互作用を考慮することによって容易に説明付けられた。多孔性膜のコロイド汚れに対してもともと開発された,臨界フラックスおよび限界フラックス概念もROおよびNF膜へ適用可能であった。小さなコロイド(直径<<100nm)に対して,限界フラックスが2つの異なるメカニズム:1)拡散-溶解性(ゲル形成)制御されたメカニズムおよび2)表面相互作用制御されたメカニズムから結果として得ることができた。前者のメカニズムが濃厚溶液に対しておそらく支配的で,一方後者のメカニズムは希釈溶液に対してより重要であった。ROおよびNFコロイド汚れに関するさらなる研究ニーズもこの論文において確認された。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.