抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,MIMO相関チャネルにおける簡易な送信プリコーディング法であるPhase Rotation(PR)法の検討を行なう。有相関チャネルとしてKronecker Modelを用い,空間相関は送信アンテナ間のみに生じているものとする。PR法とは,送信シンボルに対する位相回転のみによるプリコーディング法である。従来のPR法では,チャネルの統計的な情報である複素相関係数を元に,空間相関の影響を低減する位相回転量を求めていた。この場合,送信機にチャネル情報(Channel State Information:CSI)または位相回転量をフィードバックする必要がある。本検討では,PR法において,瞬時CSIを用いて位相回転量を求めることを検討する。瞬時CSIを用いることで従来のPR法に比べ伝送特性は改善される。しかし,瞬時CSIの場合は複素相関係数を用いる場合よりも短い周期でCSIをフィードバックする必要がある。そこで,位相を量子化することでフィードバックに必要なコストを下げるという検討を行なった。計算機シミュレーションにより,従来手法と比較して提案手法が同等のフィードバックビット数で優れた誤り率特性が得られることを確認した。(著者抄録)