抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,サステイナブル・サプライチェーン・マネジメント(SSCM)に関する理論研究を行うものである。グローバリゼーションが加速する今日,グローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する理論研究においては,サステイナビリティの要素を取り入れることが必要不可欠である。それによって,既存のサプライチェーン・マネジメントの理論研究は,一層複雑かつ多元的になっていくであろう。本研究では,最初に理論の背景として,既存のサステイナビリティ研究の分析を行う。そのうえで,サプライチェーン・マネジメントにサステイナビリティ要素を融合させる必要性と必然性を明らかにし,最終的に研究の方向性および具体性を示すための概念的フレームワークを提起したい。SSCMは各産業で実践されているのに対して,理論研究は進んでいるとは言い難い状況にある。こうした現状を鑑みれば,本研究は理論構築の基礎となる概念的なフレームワークを提起しており,非常に有意義であると考える。また,そのフレームワークは既存の理論を基盤にしながらも,サステイナビリティという新たな要素を取り込むことで,より多元的かつ重層的になっており,有用性と普遍性を備えるものであるといえよう。なお,本稿はSSCM分野では草創期的な研究であるため,今後は実証研究によってさらなる理論の修正・精緻化が進める必要がある。(著者抄録)