文献

J-GLOBAL ID：201102286601214769   整理番号：11A0803705

24°C以下で生じるセーシェル在来トウガラシ(Capsicum chinense)の生育異常

著者 (4件)： 小枝壮太 (京大 大学院農学研究科) ,  竹崎あかね (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究セ) ,  磯村由紀 (愛知県農業大学校) ,  矢澤進 (京大 大学院農学研究科)
資料名： 京大農場報告  (Bulletin of Experimental Farm, Kyoto University)
号： 19  ページ： 15-20  発行年： 2010年12月 
JST資料番号： L6286A  ISSN： 0915-0838  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究室がセーシェル諸島より導入したトウガラシ品種の中に,日本で育成すると全ての実生が揃って季節依存的な縮葉を発現し,生育が著しく不良となるものを見出した。本実験では,セーシェル在来トウガラシ‘Sy-2’(Capsicum chinense)の縮葉発現を引き起こす要因を検討した。ハウスおよび恒温器での生育調査より,日長は‘Sy-2’の縮葉発現に関与せず,生育温度が24°Cを下回る場合に縮葉は発現した。また,1日に8時間以上24°Cに遭遇すると,‘Sy-2’の縮葉は発現した。接木を行うと,28°Cではいずれの接木組み合わせでも縮葉発現が認められず,20°Cでは穂木が‘Sy-2’の場合には台木が他のC.chinense,強い低温耐性を持つC.baccatum,‘Sy-2’のいずれでも縮葉が発現した。このことから,‘Sy-2’の茎葉部が24°C以下の生育温度にさらされると,縮葉が発現すると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 在来種 ,  *トウガラシ ,  トウガラシ属 ,  *植物成長 ,  日本 ,  *成長異常 ,  依存性 ,  温度依存性 ,  地形要素
準シソーラス用語： Capsicum chinense ,  セーシェル諸島 ,  季節依存性

分類 (2件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  特用作物一般  (FC03071W)

タイトルに関連する用語 (4件)： セーシェル ,  トウガラシ ,  Capsicum ,  生育