抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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栃木県は1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故以来,環境放射能を測定しており,2009年度は北朝鮮の核実験の影響を調査するため,平常時のモニタリング調査と緊急時調査を実施した。測定項目は降水中の全ベータ放射能,空間放射線量率,ガンマ線核種調査であった。降水中の全ベータ放射能は最高値6.2Bq/Lを2009年4月に記録したが,特に問題となる値ではなかった。空間放射線量率は1時間毎の最大値,最小値,平均値を記録しているが,年間の平均値は37nGy/hであり,過去の測定値と同程度であった。また大気浮遊塵,降下物,陸水(水道の蛇口水),土壌,精米,野菜(ゴボウ,春菊),牛乳について,ガンマ線の核種分析(Cs-137,K-40)を実施した。その結果,本年度の最高値は過去と同程度であった。緊急時調査として,モニタリングポストにおける空間放射線量率測定,降下物と大気浮遊塵のガンマ線核種分析を実施した。その結果,空間放射線量率は37~40nGy/h程度であり,ガンマ線核種分析でも人工放射性核種は検出されなかった。