抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンピュータの目覚しい発展に伴って有限要素法(FEM)による構造解析プログラムや数値流体力学(CFD)プログラムなどが開発され,これらのプログラムを実務上の問題に適用することにより力学をそれほど理解していなくても解析結果を得ることができるようになってきたが,入力時のパラメータ設定や解析結果を評価するためには力学の知識が必要である。機械力学の範疇である機械振動は多くの工業製品で遭遇する厄介な問題であり,本講座ではその基礎について解説した。今回は振動の基本である調和運動とフーリェ級数について解説した。さらにフーリェ級数の理解を深めるために矩形波,三角波および不定形周期曲線の級数展開法を例として示した。一般には実験的に求めた変数を近似計算によってフーリェ級数の有限項までとった有限級数の式に展開することがあり,この方法を調和分析という。振動計測においては歪ゲージや加速度センサで検出した振動波形をFFTアナライザなどでリアルタイムに高速フーリェ変換して周波数分析できるので近似計算で調和分析を行う機会は少ないが,測定結果の調和分析により卓越した解析結果の得られる例は多い。