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J-GLOBAL ID：201102287783832477   整理番号：11A1536170

細菌免疫系由来のRNAによって誘導される:監視複合体の構造

Structures of the RNA-guided surveillance complex from a bacterial immune system

著者 (10件)： WIEDENHEFT Blake (Univ. California, Berkeley, California, USA) ,  ZHOU Kaihong (Univ. California, Berkeley, California, USA) ,  DOUDNA Jennifer A. (Univ. California, Berkeley, California, USA) ,  NOGALES Eva (Univ. California, Berkeley, California, USA) ,  LANDER Gabriel C. (Lawrence Berkeley National Lab., California, USA) ,  NOGALES Eva (Lawrence Berkeley National Lab., California, USA) ,  JORE Matthijs M. (Wageningen Univ., Wageningen, NLD) ,  BROUNS Stan J. J. (Wageningen Univ., Wageningen, NLD) ,  VAN DER OOST John (Wageningen Univ., Wageningen, NLD) ,  DOUDNA Jennifer A. (Lawrence Berkeley National Lab., California, USA)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 477  号： 7365  ページ： 486-489  発行年： 2011年09月22日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細菌と古細菌は,外来DNAの短い断片をCRISPR(clustered regularly interspaced short palindromic repeat)に組み込むことによって,ウイルスやプラスミドに対する耐性を獲得する。このような反復配列座位は,これまでに遭遇した外来異物すべての遺伝学的記録を維持している。CRISPRは転写され,その長い一次転写産物はプロセシングを受けて,外来の核酸に相補的な独特の配列を含むCRISPR由来の短鎖RNA(crRNA)のライブラリーが作られる。大腸菌(Escherichia coli)では,crRNAはCascade(CRISPR-associated complex for antiviral defence)と呼ばれる複数のサブユニットからなる監視複合体に含まれており,これがバクテリオファージに対する防御に必要である。本論文では,低温電子顕微鏡を用いて,標的配列に結合する前後のCascadeのナノメートル未満の構造を決定した。これらの構造から明らかになったタツノオトシゴ形の構造体では,crRNAはタンパク質サブユニットのらせん状配置に沿って位置しており,これらのサブユニットがcrRNAを分解から保護しつつ,塩基対形成も可能であるように保っている。Cascadeは,crRNAの5′末端近傍で高親和性塩基対形成相互作用により侵入核酸と結合する。塩基対形成はcrRNAに沿って伸長し,いくつかの短いらせん状断片が生じて,協調したコンホメーション変化を引き起こす。このコンホメーションの再編成がシグナルとなって,トランスに作用するヌクレアーゼ(Cas3)が侵入核酸配列の分解のために動員されるのかもしれない。Copyright Nature Publishing Group 2011

シソーラス用語： RNA【核酸】 ,  反復配列 ,  *パリンドローム ,  *ヌクレオチド配列 ,  生体防御 ,  電子顕微鏡 ,  サブユニット ,  塩基対 ,  バクテリオファージ ,  *タンパク質核酸複合体 ,  ヌクレアーゼ ,  高次構造
準シソーラス用語： *CRISPR ,  crRNA ,  *監視複合体 ,  低温電子顕微鏡

分類 (1件)： 分子構造  (EB03020Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： 細菌 ,  免疫系 ,  RNA ,  誘導 ,  複合体