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J-GLOBAL ID:201102288206157279   整理番号:11A1130520

日本で栽培されている白葉茶の一番茶新芽の化学成分含量

Chemical Composition of New Shoots in the First Crop Season of “White Leaf Tea” Cultivated in Japan
著者 (7件):
資料名:
号: 111  ページ: 63-72  発行年: 2011年06月30日 
JST資料番号: G0753A  ISSN: 0366-6190  CODEN: CHKHB9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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新芽の緑葉が黄白色となる品種・系統を総じて白葉茶といい,通常の緑茶品種に比べてカテキン類含量が少なく,アミノ酸含量が高く,香気,滋味が優れているなどの特徴を有する。しかし,白葉茶に対する具体的な値の報告はない。そこで,日本で栽培されている白葉茶の成分特性を明らかにすることを目的として,「星野緑」,「きら香」の2品種と「諸子沢」,「やまぶき」の2系統の合計4白葉茶について,「やぶきた」を対照として,葉色値,遊離アミノ酸,カテキン類およびカフェイン含量,その他有機酸や無機元素含量を比較した。その結果,葉色値は「やぶきた」の32.7に対して,白葉茶が0.6~8.1と非常に低い値を示した。遊離アミノ酸含量は,全ての白葉茶が「やぶきた」に比べ1.8倍以上と高い値を示した。カテキン類含量は,「諸子沢」,「星野緑」,「きら香」が「やぶきた」の約3/4と低かったが,「やまぶき」はほぼ同程度であった。その他の成分では,シュウ酸,クエン酸,硝酸イオン,アルミニウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム並びにマンガン含量が白葉茶において高い値を示した。したがって,供試した4白葉茶品種・系統は「やぶきた」と比べて,非常に高い遊離アミノ酸含量を有する特性を持つことが明らかとなった。また,いくつかの有機酸,無機元素含量が高いなど特異な化学成分組成を有している可能性が示唆された。
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分類 (3件):
分類
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作物の品種  ,  し好料作物  ,  アルカロイドし好飲料 
引用文献 (21件):
  • 1) 鳥屋尾忠之(1979):チャの白葉ならびにこうろ型形質の遺伝分析, 茶技研, 57, 1-7
  • 2) 青木智(1984):あさつゆの自然突然変異の生育と品質, 茶研報59, 1-6
  • 3) 劉勤晋・清水康夫(2008):宋の徽宗の「大観茶論」の「白茶」交流, 43, 36-39
  • 4) Du, Y. Y., Y. R. Liang, K. R. Wang, J. L. Lu, G. H. Zhang, W. P. Lin, M. Li, Q. Y. Fang (2006): A study on the chemical composition of albino tea cultivars. J. Hort. Sci. Biotechnol. 81, 809-812
  • 5) 神谷健太・鈴木康孝・山本佳奈恵(2009):被覆処理がチャの白葉個体の挿し木活着率におよぼす影響, 茶研報108(別冊), 94-95
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