抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トリペプチジルペプチダーゼIIは最大の既知の真核生物ペプチダーゼである。この酵素は,多目的ペプチダーゼであると記載され,さらに,細胞内蛋白質分解におけるハウスキーピング機構に加えて,抗原提示,アポトーシス,あるいは細胞分裂などのいくつかの重要な細胞過程において役割を演じ,筋消耗,肥満などの疾患,及び癌に関与する。生化学的研究及びバイオインフォマティクスによりサブチラーゼとしてTPPIIを同定したが,その構造は非常に異常であった。それは,紡錘形を持つ大きなホモオリゴマー複合体(6MDa)を形成した。最近,TPPIIホモ二量体(300kDa)の高分解能構造が解析され,20の二量体から作られたホロ複合体のハイブリッド構造がEM密度へのドッキングにより得られた。本稿では,TPPIIについての著者等の最近の知識を構造的側面に焦点を当てて要約した。本稿は,リソソーム発見後の蛋白質分解50年という表題の特集号の一部分である。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.