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J-GLOBAL ID:201102288863723390   整理番号:11A2003658

テキスタイル用インクジェットインク中の酸性染料とポリビニルピロリドンとの間の相互作用に及ぼすポリマ分子量の効果

Effects of Polymer Molecular Weight on the Interaction between Acid Dyes and Poly(vinylpyrrolidone) in Inkjet Ink for Textiles
著者 (3件):
資料名:
巻: 67  号: 11  ページ: 233-239 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: F0278A  ISSN: 0037-9875  CODEN: SENGA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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テキスタイル用インクジェットインクの開発のためには,実際の供用条件における染料と添加剤との間の相互作用の詳細を理解する必要がある。本研究では,3つの酸性染料(C.I.Acid Red88,13,および27)と,異なった分子量をもつ水溶性ポリマのポリビニルピロリドン(PVP)との間の相互作用を研究した。染料とPVPとの結合定数Kbindは,可視吸収スペクトルにより決定した。Kbindの値は,酸性染料中のスルホン酸基の数の増大(染料の水中での溶解性の増大)に伴い減少した。このことは,PVPへの親和性は水溶性の増大に伴い減少することを示唆した。さらに,結合定数はPVPの分子量増大により減少した。それは多分,PVPの分子量に伴うコンフォメーションの変化によるためであろう。さらに考察を深めるために,結合の熱力学パラメータすなわちエンタルピー変化ΔHbindとエントロピー変化ΔSbindを,Kbindの温度依存性から決定した。全ての染料に対し,ΔHbindの値は負であり,結合プロセスは発熱であることを示した。ΔHbindの絶対値は,染料分子中のスルホン酸基の数の増大に伴い減少した。一方PVPの分子量が増大すると,熱力学プロセスのエンタルピーはより少なく,エントロピーはより多くなった。したがって,ポリマのコンフォメーションは分子量により強く影響されるので,相互作用の本質はPVPの分子量に影響されるであろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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インキ  ,  染色からみた染料 
引用文献 (49件):
  • FRYBERG, M. Rev. Prog. Coloration. 2005, 35, 1
  • MAGDASSI, S. The chemistry of inkjet inks. 2008, 19-20
  • MOON, S. J. Dyeing and Finishing. 2006, 1, 48
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