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J-GLOBAL ID：201102289475348036   整理番号：11A0112236

ゼオライト触媒によるバイオエタノールからの低級オレフィン合成反応

Production of Lower Olefin from Bio-ethanol on Zeolite Catalysts

著者 (2件)： 高橋厚 (産業技術総合研 環境化学技術研究部門) ,  藤谷忠博 (産業技術総合研 環境化学技術研究部門)
資料名： ゼオライト  (Zeolite News Letters)
巻： 27  号： 4  ページ： 145-152  発行年： 2010年12月10日 
JST資料番号： L1799A  ISSN： 0918-7774  CODEN： ZEOREM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオエタノールからポリプロピレンなどのポリマー原料となるプロピレンを製造するための高性能触媒の開発を目的とし,ZSM-5上でのエタノールからのプロピレン合成における反応特性および反応メカニズムについて検討を行った。ZSM-5は,比較的高い選択率でプロピレンを生成するが,Si/Al₂比によって生成物分布は異なるため,適度な酸密度の制御が必要であることが分かった。ZSM-5上では,エタノールは脱水反応によりエチレンへと転換し,その後,エチレンが直接プロピレンに転換していることを見出した。また,生成したプロピレン,ブテンは芳香族炭化水素へと逐次的に反応する。一方,ZSM-5上では,プロピレン生成活性は時間とともに著しく低下する。これは,エタノールの脱水反応で生成する水によってZSM-5骨格中の脱アルミニウムが進行するためである。この活性劣化抑制を目的として種々の金属種による修飾を検討したところ,リン修飾することにより水による脱アルミニウムを著しく抑制することでき,耐久性が顕著に向上した触媒の調製が可能となった。(著者抄録)

シソーラス用語： *触媒 ,  バイオマス ,  脂肪族アルコール ,  生物燃料 ,  化学合成 ,  ZSM-5 ,  反応機構 ,  選択性 ,  化学組成 ,  生成物分布 ,  脱水反応 ,  *アルケン ,  脱金属 ,  触媒劣化 ,  化学修飾 ,  リン ,  耐久性 ,  触媒調製 ,  沸石 ,  モルデナイト ,  Yゼオライト ,  反応中間体 ,  脱水素反応 ,  細孔径 ,  ナノ粒子 ,  アルミニウム27NMR ,  水分依存性 ,  反応制御
準シソーラス用語： *ゼオライト触媒 ,  バイオエタノール ,  ブテン ,  脱アルミニウム ,  フェリエライト

分類 (2件)： その他の触媒  (CB06123Z) ,  アルケン  (CF03030T)

物質索引 (2件)： プロピレン ,  エタノール

引用文献 (21件)：

• http://www.enecho.meti.go.jp/policy/fuel/080404/
• H. Oikawa, Y. Shibata, K. Inazu, Y. Iwase, K. Murai, S. Hyodo, G. Kobayashi and T. Baba, Appl. Catal. A, 312, 181(2006).
• T. Inoue, M. Itakura, H. Jon, Y. Oumi, A. Takahashi, T. Fujitani and T. Sano, Microporous Mesoporous Mater., 122, 149(2009).
• 三菱化学株式会社, 特開2007-291076
• T. Sano, T. Murakami, K. Suzuki, S. Ikai, H. Okado, K. Kawamura, H. Hagiwara and H. Takaya, Appl. Catal., 33, 209(1987).

タイトルに関連する用語 (4件)： ゼオライト触媒 ,  バイオエタノール ,  オレフィン ,  合成反応