文献

J-GLOBAL ID：201102291635268187   整理番号：11A0665465

沖縄本島におけるIpomoea 属 2種の花に対するメジロの盗蜜行動

Nectar robbing from two species of genus Ipomoea flowers by Japanese White-eyes in Okinawa Island

著者 (1件)： 籠島恵介
資料名： Bird Research  (Bird Research)
巻： 7  ページ： S1-S4 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： L6434A  ISSN： 1880-1587  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 沖縄本島において,メジロ Zosterops japonica が沖縄原産の植物ノアサガオ Ipomoe indica の花に対して盗蜜を行なうのを観察し,その盗蜜痕を撮影した.今までメジロによる盗蜜の記録のある花はすべて移入種であったのに対し,日本原産種に対して盗蜜が行なわれていたことは,メジロが沖縄島において,古くから盗蜜を行なってきた可能性を示す.また,同属で移入種のモミジヒルガオ I. cairica については,盗蜜行動の連続写真により,その詳細を記録した.ノアサガオへの盗蜜痕と思われるものは8回の調査のうち5回で観察され,323個の花のうち,最大被害率41.18%,平均被害率6.19%であった.モミジヒルガオでは,8回の調査のうち2回観察され,264個の花のうち,最大被害率31.03%,平均被害率5.68%であった.(著者抄録)

シソーラス用語： 沖縄県 ,  サツマイモ属 ,  *動物行動 ,  分泌物 ,  外来種 ,  *メジロ【鳥類】 ,  花蜜 ,  *スズメ目 ,  在来品種
準シソーラス用語： *スズメ類 ,  在来種 ,  Zosterops japonica ,  ノアサガオ ,  モミジヒルガオ ,  移入種 ,  *盗蜜

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

引用文献 (5件)：

• Darwin, C. 1862. On the Various Contrivances by which British and Foreign Orchids are Fertilized by Insects, and on the Good Effects of Intercrossing. pp. 197-203. John Murray. London
• 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・冨成忠夫. 1981. 日本の野生植物草本III合弁花類. pp. 61-62. 平凡社, 東京.
• 上田恵介. 1999. 日本南部の島々におけるメジロ Zosterops japonica の盗蜜行動の広がり. 日鳥学誌47: 79-86.
• 上田恵介・唐木雅徳. 1997.セイロンベンケイ Bryophyllum pinnatum (Lam) Kurzの花から盗蜜する小笠原のメジロ Zosterops japonica. Strix 15: 122-126.
• 上田恵介・長野康之. 1991. ハイビスカス Hibiscus cvs. の花から盗蜜する小笠原のメジロ Zosterops japonica. Strix 10: 63-72.

タイトルに関連する用語 (5件)： 沖縄本島 ,  Ipomoea ,  花 ,  メジロ ,  行動