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J-GLOBAL ID：201102291868972178   整理番号：11A0942892

低コスト運用でユーザフレンドリな安否情報システムの開発

著者 (3件)： 長谷川孝博 (静岡大 情報基盤セ) ,  井上春樹 (静岡大 情報基盤セ) ,  八卷直一 (静岡大 情報基盤セ)
資料名： 学術情報処理研究  (JACN)
号： 13  ページ： 91-98  発行年： 2009年09月17日 
JST資料番号： L8082A  ISSN： 1343-2915  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自然災害などの非常時に真価を発揮すべき安否情報システムはBCP(Business Continuity Plan)の観点から遠隔地に設置されるので,統合認証システムと連携させることで柔軟な運用が難しくなる。本論文では,パスワード忘れなどの認証不能によって安否情報の回収率が低下するのを避けるためにも統合認証システムと連携させず,個人情報の大量初期投入を行わずに稼働できる安否情報システムを開発した。本システムはLinux上のPostgreSQL8.1.11と,Perl5.8.8のCGI(Common Gateway Interface)によるWEBデータベースである。特に,1)安否情報の閲覧方法や公開時間への制限,2)非常時における入力の簡便さとセキュリティのバランス調整,3)インシデント発生時刻に基づく安否情報登録を促すメールの一斉送信,4)オプトイン方式によるアカウント登録,5)地震RSS(RDF Site Summary)情報との連携によるメールの自動通知,6)パスワードのハッシュ照合,7)Webページのセッション管理,8)WEBデータベースのクラッキング対策を考慮した。また,非常時に収集すべき必要最低限の個人情報を持つ簡易なデータベースのテーブル構造を用い,仕様の変更や機能の拡張を妨げない簡潔なCGIを開発した。

シソーラス用語： *情報システム ,  *災害対策 ,  情報 ,  *コンピュータセキュリティ ,  システムインタフェイス ,  閲覧 ,  Web【情報システム】 ,  データベース ,  事故 ,  ハッシング ,  比較 ,  *情報収集
準シソーラス用語： *安否情報システム ,  個人情報 ,  CGI【インタフェイス】 ,  インシデント ,  照合

分類 (3件)： その他の情報処理  (JE15050M) ,  自然災害  (RA02030M) ,  データ保護  (JD01020V)

引用文献 (4件)：

• [1]UPKIイニシアティブ:https://upki-portal.nii.ac.jp/
• [2]林能成,梶田将司,太田芳博,若松進,木村玲欧,飛田潤,鈴木康弘,間瀬健二「組織特性を考慮した大学向け災害時安否確認システムの開発」安全問題研究論文集Vo1. 3,pp. 203-208 (2008)
• [3]越後博之,湯瀬裕昭,干川剛史,沢野伸浩,高畑一夫「大規模分散環境におけるロバストネスを考慮した広域災害情報共有システム」情報処理学会論文誌,Vo1.48,NQ.7,pp. 2340-2350 (2008)
• [4]静岡大学情報基盤センターhttp://www.ipc.shizuoka.ac.jp/

タイトルに関連する用語 (4件)： 運用 ,  ユーザフレンドリ ,  安否情報 ,  開発